生命保険というのは、稼ぎ頭が死んだとき、
残されたものが生活していけるようにと
一時的にお金を提供出るようにしておくことです。
残された者たちは、
その中から毎日少しずつお金を下ろして生活することになります。

一方、マンションを持っていた場合は、
テナントが入っている限り、
テナントから定期的にお金が入ってきます。
残された人間にとって、どちらがいいか?

邱さんがこういうケースを例に出したことがあります。
そのときの邱さんの答えは
一時的にたくさんお金が入ってきても、
お金が減っていってしまう環境の下では
なかなかお金は使いづらいのではないか。
小額ではあっても、
いつもお金が手に入る状態に置かれた方が、
お金を使いやすいでないか
と書いていたように記憶しています。

私は、このことにも、なるほど、なるほどと感心しました。
そこで、私はマンションを手に入れたら、
生命保険はやめていいのでないかと考え、
生命保険を解約し、
戻ってくるお金をマンション購入の原資にすることにしました。
そう考えだすと、亡くなった母が
私のために僅かばかりの不動産を遺しておいてくれていることを
思い出しました。
この土地を処分したら
少しばかりお金が入ってくると考え、
この土地を売却してもらいました。

それでもなお、マンションを買うにはお金が不足します。
そこから先のお金は、銀行から借り入れればいいのではないか、
という具合に頭が進んでいきました。